こんにちは！
神奈川県横浜市西区を拠点に、屋根塗装・外壁塗装工事、水まわり工事、店舗改装工事まで手がける株式会社住まい安心設計です。
今回は、よくお問い合わせをいただくテーマ
「チョーキングは水洗いするだけでいいのか？」
についてお話します。
外壁を指でなでると白い粉がつく「チョーキング現象」。
「とりあえず水で洗い流しておけば大丈夫でしょ？」と思ってしまいがちですが、正直に言うと、水洗いだけでは根本解決にはなりません。
むしろ、「洗ってキレイに見えているだけで、防水はもう切れている」というケースがほとんどです。
この記事では、
- チョーキングを水洗いだけで済ませると何が問題か
- 逆に「水洗いが必要なタイミング」とはどこか
- 正しいメンテナンスの流れ
を、横浜エリアの気候も踏まえながら分かりやすく解説していきます。
目次
まず「チョーキング」は何を意味しているのか？
チョーキングは、
「外壁塗装の塗膜が紫外線・雨・風で劣化し、樹脂が分解されて顔料が粉状になって表面に出てきた状態」です。
簡単に言うと、
- 外壁の防水バリアだった塗膜が
- ボロボロに崩れて粉になってしまったサイン
ということになります。
ですので、
チョーキング＝
「もう外壁を守る力がだいぶ落ちていますよ」
という、外壁からの“黄色信号”と思ってください。
粉を拭き取ったり、水で流したりして一時的にキレイに見えても、
「劣化した塗膜そのもの」が復活しているわけではありません。
水洗いだけだと何が問題なのか？
① 防水性能は一切回復しない
水洗いで落ちるのは、あくまで「表面に出ている粉」だけです。
根本の塗膜はすでに劣化しているので、
- 雨水をはじく力
- 紫外線から外壁を守る力
は、ほとんど戻りません。
見た目は一時的にサッパリしますが、
外壁の老化そのものは止まっていない、という状態です。
② 外壁材がむき出しに近い状態になる
チョーキングが出ている段階では、外壁の表面が
- 水をじわっと吸い込みやすくなっている
- 雨が降ったあと、濃いシミが長く残る
といった状況になっていることが多いです。
ここへ水だけで洗って終わりにすると、
- 外壁材そのもの（サイディング・モルタル・ALCなど）が
- 直接、雨・湿気・紫外線にさらされ続ける
ことになり、外壁そのものの寿命を縮めることにもつながります。
③ 高圧洗浄のやり方次第では逆に壁を傷める
高圧洗浄機をお持ちの方も多いと思いますが、
- 目地（シーリング部分）
- 細かなクラック（ひび）
- モルタルの脆くなった部分
などに近距離・強圧であて続けると、
- 水が内部に押し込まれる
- 表面の弱い層まで削り落としてしまう
といった、逆効果になることもあります。
水洗いを「してはいけない」わけではありませんが、
“水洗いだけで安心してしまう”のが一番危険というイメージを持っていただくと良いと思います。
水洗いが「必要になる」のは、塗装前の“下準備”として
では、水洗いは無意味なのか？というと、そうではありません。
塗り替え工事をする前提であれば、「高圧洗浄（バイオ洗浄を含む）」は必須です。
塗り替えの正しい流れ（ざっくり）
- 外壁の状態診断（チョーキング・ひび・剥がれ・シーリング）
- 高圧洗浄（＋必要に応じて洗浄剤）で
- チョーキングの粉
- コケ・藻・汚れ
をしっかり洗い流す
- ひび割れ補修・シーリング打ち替えなどの下地補修
- シーラー（下塗り）で、劣化した下地と新しい塗料を密着させる
- 中塗り・上塗り（シリコン・フッ素・無機塗料など）
この流れの中で、洗浄はあくまで「スタート地点」です。
洗浄＝粉や汚れを落として
「新しい塗膜がしっかり密着できるようにする」準備作業
チョーキングが出ている外壁の場合は、
「洗って終わり」ではなく、「洗ってから塗ってあげて初めて意味がある」
と考えていただくのが正解です。
「水洗いで様子見」してもいいケース・ダメなケース
一時的に水洗いだけでもまだマシなケース（様子見レベル）
- チョーキングは軽度（指につく粉がうっすら程度）
- ひび割れ・剥がれがほとんどない
- シーリングもまだ大きく割れていない
- 「半年〜1年くらいのうちに塗り替えを考えている」
こういった場合は、応急的に水洗いで汚れと粉を落としておき、
その後、必ず塗り替えまでつなげる
という前提なら、“つなぎ”としての水洗いはありです。
水洗いだけで済ませると危険なケース
- 指でこすると、しっかり真っ白になるレベルのチョーキング
- 外壁にひび割れ（クラック）が目立ってきている
- 塗膜の剥がれ・ふくれが出ている
- シーリング（目地）に、ひび・隙間・剝がれがある
- ベランダや屋根との取り合い部に雨染みがある
ここまできている場合は、
「水洗いして、また何年か様子見しよう」はほぼ手遅れコース
です。
外壁の防水・シーリング・屋根との取り合いを含めて、
一度プロに診てもらったうえで、塗り替えや補修を検討するのがおすすめです。
横浜エリアならではの注意点：塩害＋湿気で劣化スピードは「教科書以上」
横浜や神奈川の沿岸部では、
- 海風に含まれる塩分
- 年間を通じての湿気・雨量
の影響で、チョーキングの出方や、劣化の進み方が教科書どおりではないケースが多いです。
「築10年くらいだから、まだそこまで傷んでいないはず」と思っていたお宅でも、
- 西面・南面だけチョーキングがひどい
- 海側の面だけサイディングの傷みが進んでいる
といった“偏った劣化”がよく見られます。
「うちは何年経っているか」ではなく、「実際の状態はどうか」を基準に判断することが大事です。
まとめ 〜チョーキングは「洗って終わり」ではなく「塗り替えのサイン」です
- チョーキングは、
「塗膜の防水バリアがかなり弱っているサイン」です。 - 水洗いだけでは、
キレイになったように見えても防水性能は一切回復しません。 - 正しい流れは、
診断 → 高圧洗浄 → 下地補修 → 下塗り → 上塗り。 - 横浜のように塩害・湿気がある地域では、
劣化が教科書より速いケースも多く、「築年数だけで安心しない」ことが重要です。
当社では、チョーキングの出ている外壁を
- 「今すぐ塗り替えるべきか」
- 「あと数年様子見でもいいのか」
- 「屋根・シーリング・ベランダは同時にやった方がいいか」
なども含めて、写真付きの診断結果としてお伝えしています。
さらに、
月額500円で足場代が実質無料になるサブスクサービス
もご用意していますので、
- 外壁塗装
- シーリング打ち替え
- 屋根の点検・塗装
- 雨樋・ベランダ防水のメンテナンス
まで、「足場を一度組むタイミングで、トータルで」見直すことも可能です。
「うちの外壁もチョーキングしている気がする…」
そんなときは、スマホで撮った写真だけのご相談でも大歓迎です。
まずは現状を正しく知るところから、一緒に始めてみませんか？
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